「定番の春」を食べる。

仲良しのお客さまから「つくし(土筆)の佃煮」を頂いた。

「つくしんぼう」とも言われるアレである。

長沼町(八王子市)在住ウン十年の方で、

こちらへ引っ越して来てから食べ方を教わったそう。

「これを作らないことには、春が来たって感じがしない」というご近所さんもいるらしい。

今年は美味しくできた・・・とか、毎年の出来不出来を皆でお喋りするのも一興らしい。

「長沼」駅から徒歩圏の区域でも、区画整理の関係等で畑やら貸農園やら空地等があり、

この時期は、散歩がてらに見つけることも多いけれど、やはり探しに行くのだそう。

「土筆を見つけるのが面白いの。すぐにいっぱいになるんだけどね。

はかまをとるのは面倒くさくいけど・・・こういうことが好きなのよ。」

と、その話を楽しそうに聞かせて下さる。

調理の際は、はかま(フリルのようなもの)をとるのが面倒らしく、

1本1本とっていると、指先がアクで真っ黒になるらしい。

春には春の、季節ごとの楽しみをみつけるのが上手な方達。

こうした皆様には、向いた土地柄なのかもしれない。

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